オリーブを育てる  

観賞用ですか? 収穫用ですか?

■観賞用オリーブを楽しむ

オリーブ人気が高まり、園芸店の店先でもいろんな品種のオリーブ苗を見かけるようになりました。

こうした園芸品のオリーブ苗は、葉を美しく見せることを目的として作られますから、成長促進剤や化成肥料が使われることが多いですが、観葉として育てるには充分です。実成りについては「実が付くこともある」というクラスのものが平均です。

日本で手に入れやすい品種の中で、シンボルツリーとして育てるなら、スタイリッシュにすっくと伸びるミッションを。狭い場所やコンテナでコンパクトに育てるのにもOKです。

ネバディロ・ブランコはこんもり丸い樹形に育ちます。2品種を組み合せて垣根を作るのも楽しいですね。ルッカは横に広がって旺盛に育ちます。マンザロニはやんわり枝垂れて個性的な美しさです。

置き場所に合いそうな品種を選んだら、あとは剪定の仕方をしっかり勉強して、自分好みの形に、仕立てましょう。オリーブ盆栽に挑戦してみるのも楽しそうですよね。

■開張型と直立型の樹形

ガーデニング仲間によく、「オリーブって暴れるよね〜」と言われます。発育旺盛で、にょきにょき自由奔放に枝を伸ばし、ちょっと眼を離した隙にワッと茂っている・・・オリーブにはそんな印象があります。

オリーブの樹形には二つのタイプがあります。開張型は横に広がる性質です。放っておけるスペースがあれば、広げた枝にたわわに実をつけた様子はとても美しいものです。直立型は、枝が横に広がりにくく、ぐいぐい上に向って育つタイプですから、育てやすい品種と言えます。

いずれも剪定によく耐え、好みの形に仕立てることができます。美しい葉や樹形はシンボルツリーに最適。複数を並べて植えて生垣にするのも素敵です。

■オリーブの剪定

すぐに枝葉が繁るオリーブにとって、剪定は欠かせない作業です。高温多湿の日本では、枝葉が混み合って通気が悪と、蒸れて枯れてしまうことがあります。

毎年2月頃、葉っぱ一枚一枚に日が当り、風が当たるよう、思い切って切りましょう。実を楽しむには、新しく伸びた枝を残します。オリーブは今年伸びた新しい枝に翌年花が咲き、実が成りますから、ここだけはご用心を!

・ オリーブのボタニカルなウンチク
・ たっぷりの実を収穫するためには
・ 美しい葉や樹形を楽しむためには

・ 苗を選ぶ:実生・挿し木・接ぎ木
・ 苗を植える:移植・定植(地植)
・ 苗を植える:植替え・定植(鉢植)

つづきは準備中です。お楽しみに。