オリーブを育てる  

たっぷりの収穫を楽しむためには

■収穫用オリーブを楽しむ

収穫の楽しみは、やっぱりオリーブオイル? それとも緑鮮やかな新漬け?

どちらも実から作りますが、オリーブは品種ごとに「オイル向き」「果実食向き」と別れていますので、目的に応じて品種を選びましょう。嬉しいことに両方楽しめる品種もありますので、欲張りさんはこちらをどうぞ!

収穫用なら、実成りの良さが最優先。オリーブは元来実だくさんの植物ですが、挿し木が繰り返されると品質は劣化します。しっかり品種管理され、実成りの成果が実証されている苗をみつけましょう。強いオリーブですが、やはり食用として管理されていることが大事です。

また、日本ではオリーブの開花は台風と重なることもありますし、強風や長雨が受粉を妨げることもあります。また、花期の水切れは実成りを悪くします。ご用心!

日本ではごく一部の地域でしか栽培されていないオリーブ。採れたての実は滅多に手に入るものではありません。だから自分で・・・と言っても、庭やベランダから採れるオリーブなんてわずかなものですね。でも、わずかだからこその贅沢な味わいを、世界にひとつの自家製の味を、是非ともお楽しみください。

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■自家結実性

果樹が自身の花粉で受粉(自家受粉)して実を結ぶ性質ことで、自家結実性が高ければ1本植えているだけで実が収穫できます。オリーブはこの自家結実性が低いので、1本植えてもほとんど実が付くことはありません。

たっぷり実を採るには、異なった品種のオリーブ樹を2本以上植えます。オリーブの花粉は、風に乗ると500mも先の品種を結実させると言われます。でも、この距離が近ければ近い程、受粉→結実の確率は高まります。

栽培農家では樹間をたっぷり6mも確保することが推奨されています。家庭の庭やコンテナで楽しむ場合は、剪定に強いというオリーブの特質を活かして、コンパクトに育てながらたっぷりの収穫を目指す工夫をしていきましょう。

■受粉樹の選び方

自家結実性が低い植物を受粉させるために、近くに植える別品種のことを「受粉樹」と呼びます。早生・中生・晩生など開花(受粉)の時期、原産地などを考え併せて、花期が同じで受粉に相性の良い品種を選ぶことも大事です。
※受粉樹一覧はWeb Shop

■受粉樹は風上に!

受粉樹が決まったら、次は植え付ける場所またはコンテナの置き場所を決めましょう。オリーブは5〜6月に開花期を迎えますから、お住まいの地域のこの時期の風向きを調べます。そして、受粉樹を風上に植える、または置くことがポイントになります。

・ オリーブのボタニカルなウンチク
・ たっぷりの収穫を楽しむためには
・ 美しい葉や樹形を楽しむためには
・ 苗を選ぶ:実生・挿し木・接ぎ木
・ 苗を植える:移植・定植(地植)
・ 苗を植える:植替え・定植(鉢植)

つづきは準備中です。お楽しみに。