英名:Dog
rose、Wild rose
独名:Hundsrose
和名:イヌバラ
効能:実にレモンの数十倍といわれるビタミンCをたっぷり含むので、肌荒れをはじめ夏バテ、風邪、目の疲れや便秘、生理痛、生理不順などの症状を緩和してくれます。強壮作用、収斂作用、利尿効果もあり、軽い下痢の時にも良いそうです。妊婦さんに良いハーブとしても有名ですが、くれぐれも常用は避けましょう。詳しくは『パタパタMam』の“妊婦さんのハーブ”をお読みください
利用法:花びらや実をティーや料理、入浴剤、ポプリなどに使います。ローズヒップス(ドッグローズ、またはスイートフライアーの実)のティーはハーブティー*の代表格です。
*作り方は『パタパタMam』の“ハーブティー”へどうぞ
ドッグローズとすずめっ子
わが家のドッグローズには春先からメジロ、ヒヨドリ、スズメ・・・と、たくさんの鳥たちが群がります。春先から葉裏で育つ葉巻き虫を食べに来るのでしょう。ご近所から「すずめ御殿」と称されるすずめの巣だらけの針槐庭では、たまにすずめのヒナが巣から落ちてくることがあり、ケガなどで巣に帰せない時などはしばらくお預かりして養うこともあるので、RITZはそんな時のヒナの餌獲得のために、ドッグローズには防虫をしません。なにしろヒナは大食いなので庭中を虫を求めて這いずり回ることになります。こうした点から見ても、ドッグローズは針槐庭になくてはならない大事なハーブのひとつです(^。^)
こういう訳で、いざ!という時のために、ヒナが落ちてこなくてもお酢を薄めてかける程度で防虫をしないまま過ごす年が続いていますが、ドッグローズは強いものです。肥料さえしっかり与えていれば、毎年たくさんの花を咲かせ、たくさんの実をつけます。そうしてまたまたヒヨドリたちがやってきて、熟すのをじっと待ってる庭守を出し抜いて食べてしまうので、庭守の口に入るのは貴重なローズヒップスティーにして家族一人に二杯づつってとこでしょうか。。。
栽培について
ドッグローズはヨーロッパ原産のノバラです。オールドローズと呼ばれる薔薇の原種の仲間で、花屋さんの店先に並ぶ薔薇のような華やかさはなく、ハマナスの可憐さを持つ花です。地面と平行に伸びた枝で花付きが良くなりますから、トレリスなどに這わせるのも良いですね。ただし、鳥たちも食べやすくなるみたい……(^^;
ドッグローズは挿し木ではなかなか根を伸ばさないので、赤く熟した果実を採り、中の種子を取り出して水洗いしてから播きます。低温に遭わないと発芽しにくいので、低温処理をしてあげると良いですね。
植え場所は日当たりと風通しが良く、かつ、肥えた土壌が最適です。RITZは12月と春と秋に有機質肥料をたっぷりと与えるくらいですが、5年近く好きなように育っています。鉢植えの場合は液肥が効果的ですが、針槐庭では酢農薬の方が効果があります。葉が落ちた冬の間に古い枝や伸びすぎた枝を落としてやり、葉が繁っている最中でも風通しが悪くならないように、こまめに剪定してあげましょう。 |