オリヴェッタ倶楽部:オリーブのこと  

オイル選びのコツと保管方法

最近ではどこででも手軽に手に入るオリーブですが、種類がたくさんある上、お値段はピンからキリまで……いったい、なにを基準に選べば良いのでしょうね?

■賞味期限をしっかりチェック!
オイルを選ぶとき、案外見落としがちなのが「賞味期限」です。日本でも、たまに期限ギリギリのオイルを見かけることがありますので、ご用心。

EXVオリーブオイルは18ヶ月、無濾過の場合は6ヶ月程度ですので、賞味期限から逆算すれば瓶詰めの時期がわかります。サラダなど生でいただく場合は、やはり新しいものをお勧めします。

また、オリーブオイルの場合、賞味期限を過ぎてもちっとも劣化しないものもあります。空気に触れる部分から酸化しますが、上部の酸化したオイルを捨てたら「まだ美味しかった!」というケースもあります。お見逃しなく!

■遮光瓶は酸化を防ぎます
保管には遮光瓶がオススメ。オリーブオイルは光に弱いので、どちらかと言うと透明瓶より、黒くて光を通さない瓶がお勧めです。透明瓶なら、アルミホイルで巻いて保管すると長持ちします。

オイルの色を楽しみたい時は、小瓶に小分けして使いましょう。容量の小さな瓶で早めに使いきるなら、あまり神経質にこだわらなくても大丈夫です。

■ディスプレイは綺麗だけれど・・・
お洒落なショッピングモールやデパートで、素敵なデザインのボトルがずらりと並んでいると、ついつい欲しくなりますね。でも、ちょっと待って!

華やかで熱々のスポットライトは、高品質のオリーブにとっては過酷です。最上級の香りや品質を逃さないよう、極力低温で搾られているのに、冷暗所で保管が基本なのに……買う時は棚の奥でひんやりしているものを選びましょう。

■気に入らないオイルを買ってしまったら?
炒め物や揚げ物など、火を通す料理に使ってみましょう。EXVは加熱することで味わいを増すとも言われています。

お味もテーブルも彩るハーブオイルあるいは、ローズマリーやタイムなど、お気に入りのハーブを入れてみましょう。皮を剥いたニンニクを数片、好みで乾燥唐辛子を入れてハーブオイルを作れば、一週間ほどで全く別物の味や風味を楽しめます。

■保管上の注意点
・オリーブオイルは数ある食用油の中で最も酸化しにくいオイルですが、酸化は味や香りの劣化に繋がります。長く品質を保つには、清潔な冷暗所で保管しましょう。

・容量の大きなものを買った場合は、開け閉めの回数が少なくなるよう、お洒落な小瓶等に小分けして使うのも良いですよ。

・冷蔵庫での保管は、出し入れの度に温度が変わりますから、オイルにもストレスになり味の劣化に繋がります。

・低温になると白く凝固してしまうことがありますが、温度が上がると液状に戻り、品質には影響しません。と言っても、湯煎など熱を加えると品質が劣化しますので避けましょう。

・注ぎ口から汚れや細菌を侵入させないために、液垂れしたらこまめに拭きましょう。

・極上のオイルを手に入れたら、お洒落な容器に入れて美しい色も楽しみたいものですね。そしてそのままテーブルや棚に飾っておきたい・・・でも、ここはグッと我慢で冷暗所に避難させましょう。

・ハーブオイルを作る場合、オイルに入れる素材の水気をしっかり取っておかないと、オイルの中でもカビが発生することがあります。オイルが減って、瓶の中でハーブが長時間空気に晒される状態でもカビが発生します。香りが移ったら早めに取り出しましょう。

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