困った虫たちを遠ざけよう!

通気性の良い環境を好む植物が繁り過ぎ、葉が混み合って通気が悪くなった時、または水気を好む植物が極端に乾燥し過ぎた時、ハダニやアブラムシが発生しやすいようです。通風よく剪定すること、極端に乾かさないことが大事だと思います。
また、冬場の室内は意外と乾燥しているものです。窓を開けることが少なく、通気性も悪くなりがちです。室内の植物には葉水をかけないことも発生の原因の一つです。極力通風をはかり、できるだけ頻繁に葉裏にまで水をかけてやることでハダニ、アブラ虫、その他の病気にも効果的です。
ハダニ  アブラムシ  ナメクジ  土中の害虫
コンパニオンプランツによる虫除け対策
苗床や鉢ものの虫除け対策 NEW!


このページでご紹介している内容の一部は熊本県在住の古賀綱行先生のご協力を得て紹介しています

ハダニ

コーヒー
飲み残しをそのまま葉にかけます。葉裏にスプレーすると更に効果的です。コーヒーはインスタントでもよく、濃ければ濃いほど良いそうです。コーヒーの出しがらは表面に乗せておくとカビの元になりますので、土の中に埋め込みます。ただし、殺虫効果はありませんので、日頃から予防として使いましょう。

〈RITZの試用報告〉
あちこちにコーヒーをかけたり埋めたりしているせいか、庭でハダニが発生したことはありません。室内の植物も、植え付け時にコーヒーかすを土にまぜ込んでいるせいか、天気の良い日に水浴びさせるせいか、ハダニは発生していません。

ニンニク液
匂いが匂いなので、これは屋外専用ですね。ニンニクをうまくアレンジして野菜などの根元に寄せて植えると、全体から出る臭気を害虫が嫌って近寄りません。“ニンニク液”は特にハダニに効果が高いそうですが、殺虫力はあまり強くありません。そのかわりやはり強烈な匂いで害虫を追い払います。殺虫力を望むのであれば“ニンニクマシン油液”を使います。

唐辛子液
ガーデニング仲間から成功例がいくつか届いています。

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アブラムシ

アブラムシには多様な種類があり、少々のことにはメゲない強さもあります。春になると卵からふかしますが、なんとも働き者の乳母たちがいるのです。その乳母とは……アリです!春になると、卵の状態で越冬したアブラムシを、アリがせっせと野菜などアブラムシの好む植物の葉影などに運び上げ、よんどころなくアブラムシの世話をします。そして、アリはご褒美としてアブラムシの体から出る甘〜い糖分にありつくわけです。
厄介なアブラムシは葉や茎から汁液を吸って、モザイク病やイシュク病などのウィルスを土産に残します。野菜などが病気にかかると、乳母アリたちはまたまたせっせと健康な株へと運んでいくそうです。仲が良いのは微笑ましいことですけどね、ガーデナーにとっては、ホントに困った存在です。アブラムシがつきやすい植物は、どこにでも陽射しがたっぷり当るように、春先から剪定しておきましょう。

ワカメの煮汁
アリを完璧に退治することができたら、アブラムシもいなくなるわけです。でも庭や畑の場合、アリ退治なんて途方もない話です。せめて、アリたちが遠ざかってくれることを祈りましょう。
アリの通り道や植物の根元にワカメの煮汁を撒いておくと、アリたちは近寄らなくなるそうです。乳母アリのお世話がなくなると、アブラムシは自力では生きていけないそうです。

牛乳
もっともポピュラーなアブラムシの退治法です。早朝、朝露が乾ききった頃に、アブラムシめがけて牛乳を薄めずにスプレーします。葉裏まで念入りに、滴り落ちるほどにかけます。牛乳がアブラムシの体に皮膜を張って腹部の気孔を塞ぎ、乾いて収縮する時にアブラムシを窒素させるるそうです。でも、夕方には洗い流します。植物も息苦しいでしょう。ただし、室内ではニンニク同様、匂いが……(^^;

コーヒーで予防
飲み残しをそのまま葉にかけます。葉裏にスプレーすると更に効果的です。コーヒーはインスタントでもよく、濃ければ濃いほど良いそうです。コーヒーの出しがらは表面に乗せておくとカビの元になりますので、土の中に埋め込みます。ただし、殺虫効果はありませんので、日頃から予防として使いましょう。

ブラシでコチョコチョ
ハーブ仲間からの情報です。絵筆や習字の筆などでアブラムシをコチョコチョ。アブラムシにとっては致命的だそうです。私は成功しました!さらに効果を高めようと歯ブラシを使いました……ら、ハーブの方がちっと傷んでしまいました。。ご用心(^^;

アルミホイル
アブラムシは強い光を嫌うので、鉢の下や株の根元にアルミホイルを置くという方法も有名です。でも、ベランダなどの場合、陽射しとホイルの角度など考えて置く、逃げ場がなく光が当る工夫などしなければ効果は得られませんませんね。

ビニール袋
お野菜仲間から朗報がありました。ビニール袋をかぶせてしばらく置くとアブラムシが袋にくっついているとか……。かぶせる時間が長すぎると植物が枯れる恐れもあるので要注意ですけどね。ちょこちょこ繰り返していると、効果は大きいかもしれません。小バエまで落ちていたというレポートも届いていますが、くれぐれも長時間はやらないように!

笹や竹
6月頃になると羽の生えたアブラムシが飛んできますが、笹や竹を風除けなどのために畑に立てておくと、なかなか効果的だそうです。葉にぶつかったアブラムシは生理的に口から毒を出してしまうので、病気の心配はなくなるそうです!

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ナメクジ対策

梅雨時になると悩まされるのがナメクジです。でも、梅雨時とは限らず、湿気のあるところにはどこにでもギラギラと無気味な足跡が……。庭守RITZがこの世で一番来苦手な生き物です。
針槐の庭で何よりも困るのは種まきの頃、ようやく初々しい双葉を出したズッキーニや綿の新芽、翌日見ると茎だけ残して食べられています。葉っぱが残っていない状態ではその株は育ちません。で、なんとか対策はないものか…と調べていた時にみつけたのが銅製の鉢底網。以来一年、針槐の庭では銅が活躍するようになりました。
ナメクジやカタツムリは銅板を嫌います。夜行性で、特に雨の日には活発に活動しますが、雨の日には銅イオンの溶出も多くなり、ナメクジやカタツムリは銅のある場所を避けて通ります。これを使わない手はありません。ここでは庭守RITZ流ナメクジ対策をご紹介します。

鉢ものに
銅製の防虫鉢底網なるものをみつけ使ってみたところ、これは効果的でした。網……と言うよりいくつか穴の空いた花の形のもので、水はけよくできています。少々高いのが気になりますが、かなりの長期に渡って使える上、殺菌作用、防臭、防虫効果も期待できます。
* 銅製の防虫鉢底網:純銅製無公害/直径6.5cm/1組(50個)¥3.800-
サカタの種の通販で購入 045-945-8824/(有)コーヨー製造 0285-83-6221

花台に
針槐の花台や植物を並べる棚の足には、ホームセンターで買ってきた薄い銅板を巻き付けて釘で固定してあります。葉っぱや花が壁などに触れないように配置しておくと、ナメクジも登ってきません。ただし、こちらは安い銅板なので長持ちの程はわかりません。

庭や畑
ナメクジやカタツムリに狙われそうな野菜や植物の根の周りに銅線を切ってばらまいています。たまに見つけたこともありましたが、何もしない頃よりはみかけなくなりました。

種まき時に
苗箱には毎日水をやる上に、美味しい新芽も狙われやすいようです。今年もやられてしまいましたが、こちらも銅線をポットや苗箱の上にばらまいておくと大丈夫でした。次からは苗箱の底に埋め込んでみようかと考えています。

純銅製植木鉢
絶対にナメクジが寄って来ない逸品でしょう。オシャレだし、前から欲しいと思っているのですが、夏場には熱くなるのでしょうねぇ。高いし……。。

お試しレポート》>SAKAE@熊本さんより
「以前掲示板でおしえてもらったナメクジ対策、ばっちりでした!ミニカボチャの双葉が出たところでいつの間にか食べられる被害が続出したので、黒ポットの上に輪にした銅線を置いたところ、効果バツグン。無事に本葉が2枚出そろいました。いやはや、お世話になりました。」

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土中の害虫

卵の殻
微塵に砕いた卵の殻は、ハリガネムシやネキリムシなど土中の害虫くんたちにはチクチク、とっても痛いものなのだそうです。苗を植える土の中に混ぜ込んでおくと、寄って来なくなり、そのまま肥料にもなります。

米ぬか
土の中、深さ10cmに米ぬかを一握り埋めて、目印を立てておきます。5〜6日後、虫たちが集まった頃に掘りあげて焼却できます。

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コンパニオンプランツによる虫除け対策

アオムシが大好きなアブラナ科の野菜やハーブの間に唐辛子を混植すると、モンシロチョウが寄って来ないと聞きます。ハダニにも効果があるそうです。大きく育つと困る場合は小苗のうちに摘み芯して小さく育てられます。我が家ではあちこちに唐辛子を植えていますが、そのせいか虫の害も少ないようです。
ついでに、もうひとつ。赤唐辛子を粉にして、小麦粉と練って団子を作ります。よく見えるところに置いておくと、害鳥さんがお土産に持っていくそうです。それからぱったり来なくなったとか……ちょっとかわいそうですね。鳥の来ない庭は淋しいものです。
また、ニンニク、ニラ、ネギなどの匂いも虫たちは嫌うそうです。他にもナスタチューム、マリーゴールドと虫によっていろんな植物の発散する匂いを嫌います。こうした性質を利用して、薔薇の根元に虫除けのためにニラやニンニクを植えたりします。こうした植物をコンパニオン・プランツと呼びます。
コンパニオン・プランツについては庭守RITZも実験&勉強中です。結果が出たら、いつかまとめたいと思っています。

アブラムシには
唐辛子、ニンニク、ニラ、ショウガ、ナスタチュームなど。

ハダニには
ニンニクはばっちりの効果です。針槐の庭ではハダニ追放成功です。日当りの悪くなる部分にはニンニク、唐辛子を植えることにしています。

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苗床や鉢ものの虫除け対策

種まきして元気に育ってきた苗床のハーブたち。でも、ある日見てみると、茎だけ残して……ということがよくありますね。せっせと育てたのに、これほど悔しい結末はありません。でも、一生分のエネルギーを貯えた芽生えたての苗はとくに、虫たちにとっても極上のご馳走なのです。では、苗たちをどうやって守るか・・・このページに書いてあることを総動員して守りましょう!

鉢の底には
私は雑草除けに買った不織布*の切れ端で底穴を塞ぎ、虫の侵入をシャットアウトしています。底網などより目がつまっていますから、効果大です。

土の表面には
草木灰をパラパラ・・・これは匂いで虫を寄せつけないためと、草木灰のカリ成分で根っこが強く育ってダブルの効果です。ただし、与え過ぎると根ばかり育つので、ほんの少量にしましょうね。
それから、銅線を細かく切ったものもパラパラ・・・これはナムクジ除けです。

防虫と栄養効果
そして、最終策として酢農薬を散布します。匂いで虫を追い払い、日陰で発生しやすいカビを抑え、やさしい肥料にもなります。無事に元気に育ちますよ〜(=^^=)Y
それでもメゲナイ粘り腰の虫がいたら、ハダニも防げるニンニクに登場してもらいましょう。さらにコンパニオンプランツが近くで守ってくれたら・・・まさに鉄の壁にならないでしょうか?

*不織布については得するオマケ情報へどうぞ

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