●4月1日 快晴/数十年に一度の大樽の修復/しだれ桃開花(身長50cm)
ここの酢なくしては私はサラダを作れない!今日は三百年の歴史を持つ福岡県大川市の「酢屋商店」で春の仕込みを見物。職人さんたちの逞しくも繊細な作業に思いきり感動した。本物の黒酢、美味しいはずだ!いつか“本物の食品特集”を作ろう!と決意。
運良く数十年に一度という大樽の修復も見ることができた。私が数十人は入るほどの大樽、長く使うために決して水気を切らさないという。その樽に新しいタガを付ける老練の職人が三人、素手で幅4cm長さ7,8mの竹材を五体全部を使って編み上げ、樽に嵌め、木槌を巧みに使いこなしてタガを締めていく。今では大樽を作る職人も、修復できる職人もほとんど居ないと聞いた。匠の技に、声も無かった。
後日、写真だけでも掲載して、私の感動を残そう。
●4月2日 曇り時々雨/野菜漢方/エルダー萌芽
3月のスケジュールは雨のおかげで半分もこなせなかった。忙しい4月が始まった。
買い出し中にちょっと寄り道。ブロッコリーと茎ブロッコリー、セロリの苗を購入して、植え付けた。初めての挑戦だ。
挑戦と言えば、「野菜漢方」という病害虫の忌避力を向上させるという商品をみつけた。試してみて効果があるようなら、これは素晴らしい発見になる。モグラにも効果ありだと書いてあるのだが、はたして…。モグラの住処の空き地も花だらけ。写真は小松菜と大根の花。
●4月3日 曇り/桜陶祭と窯開き/チャイナチェリー開花
今日は波佐見で年に一度の陶器市。中尾山の山間の村には見事な桜並木があちこちにあって、毎年花見を兼ねて行くのだが、今年は寒かったし、名物の花見弁当(弁当箱が陶器)も売り切れ。
夕方からは知人の窯開きへ。やはり波佐見の素晴らしい竹林に囲まれたところ。桜の木もライトアップされて、飲めや歌えの大騒ぎ。何処からか現れた絶叫シンガーや全国行脚している尺八と胡弓演奏家の夫婦、ソプラノが美しいうどん屋のオヤジと、面白い人たちにも会えた。イノシシ料理もカッポ酒も美味しかったけど、やはり寒かった。この時期なのに、ほとんど野外パーティー状態。ブルル…
●4月4日 晴れ/芝の目土の効果が見えた!/桜満開!
中途停止になっていた芝生の手入れ。寒いし、このまま手を抜こうかと目論んでいたところ、そうもいかなくなった。3月の下旬に目土を入れた四角い部分の芝だけが際立って青々と繁ってきて、目土を入れてない部分がえらく汚く見える。目土の効果に感心して、手入れを続行。肥料もまいた。やはり、今年も頑張って手入れしよっと。
●4月5日 晴れ/もくれんアンに花一輪(歩く/幼い木たちの庭で5月まで公開)
身長25cmのガールマグノリアに小さな蕾が一つだけついて、楽しみに毎日見ていたところ今朝開いていた。じつは3月に花をいっぱい付けた木蓮の木を見るたびに羨ましく思っていたのだが、こうして咲いてみると、たった一輪の開花は満開の花を見るよりも嬉しい。小さな苗木を育てて行く歓びを最確認。
●4月7日 晴れ/呑んで騒いで、風邪ひいて…/針槐萌芽!
窯開き以来調子がよくないと思っていたら、ついに数年ぶりの風邪。寝込むまではなかったものの、今日のような庭日和に外に出られないのは辛い。と言いつつ、厚着してしばし草むしりなど…。
●4月8日 晴れ/茶庭の水場完成とトンビ/カラー開花
セメントの乾燥待ちをしてた水場、雨が続いていつの間にか忘れてた。海岸から拾ってきた丸石を詰めて、水場は完成。
海で石を拾っている時バサバサと背後で音、びっくりして振り向くと、向こうもびっくりして飛び立った。2mくらいのところでトンビがニ羽、餌でも突ついていたようだ。近くで見るとかなり大きい。ジッとしてればもっと観察できたのに…。久しぶりに触れた海はあったかだった。
●4月9日(金) 晴れ/アーッ、アーッ、アーッ、家が揺れてるぞー!
しばらく放っておいたハーブ並木をふと見ると、アーッ、アーッ、アーッ、ヨモギの大群が押し寄せている!しばらく見ぬ間に花壇の中はヨモギだらけ。ヨモギは深ーいところから地下茎を伸ばしてくるから除草が大変。一日中ヨモギと闘った。でもまた、じきに…(涙)
夜になって台風級の風が吹き荒れた。天気予報で風が強いとだけ。ウソ、家が揺れてるぞー!
●4月10日(土) 曇り時々雨/ここの酢無しにはサラダは作れないッ!
強風とその後の雨のわりには被害はなく、安心。レモンユーカリが45度に傾いていたがなんとか無事。午後から酢屋さんの蔵開きへ。
美味しい酢の物と美味しい酢のジュース、お抹茶をいただいて、秘蔵のコレクションにヨダレを流し、黒酢を買う。無農薬玄米で丁寧に作られたお酢、ここの酢無しには私はサラダは作れないッ!
最後は蔵のひとつで個展をやっていた友人の作品を褒めそやし、お土産をもらった(喜)。畳一枚ほどの薄板。“饅頭や豆腐を包んで板”である。ランプでも作ろうか…。
●4月11日(日) 晴れ/ロベリアの双葉移植/がまずみ開花
「双葉の間に本葉が見え始めた頃に双葉移植をする」と堂々と書いておきながら、すでに本葉が双葉より大きくなってしまったロベリアを移植。でも、もともと小さい植物だったので、あまり根は張ってなくて一安心。丈夫に育てよー!
今日は晩御飯にラディッシュを収穫。感動するほどにうまいっ!! この時期は特に葉っぱが美味しい。ラディッシュは発芽率ほぼ100%。私は30づつ作って食べ終えたらまた30種をまく。家族三人、ちょうど飽きない程度に食べられる。ラディッシュの皮は染料に使えるかも。布巾が染まった。
●4月12日(日) 降ったり、曇ったり、晴れたり/美味しいハーブ/君子蘭開花
いつの間にか、チャイブが30cm近くにも育って花芽が付いていた。開花は初めて!
お昼御飯にウコンピラフとチャイブのコンソメスープを作った。サラダ代りにはグラスに挿したイタリアンパセリ。フレッシュハーブがたくさん食べられる季節。嬉しー!!
と喜び、美味しー!! と感動。
●4月13日(火) 曇りで暴風/間引きできる?/カモミール開花
春十番(?)の吹き荒れる中、寒さこらえて軒下で双葉移植。ピートバンにまいたフェーバーフューは初めての挑戦だが、ピートバンを埋め尽くすほどの大量発芽。どーしても間引きができない私にとってはまたまた大仕事。とりあえず株間4cmで育苗箱3箱に移植。でも、ちっとも減ってない!
単純作業に飽きて、腰や背中も痛くなって中止。誰か(私だ……)が車をぶつけて鉢を割ったユッカの植え替え。いつも風で倒れていたので、今回は底石代わりに鉢のカケラを入れた。重かったけど一人で頑張った。私ってエライ!
●4月14日(水) 晴れ、強風/由緒正しい枝垂れ柳がぁ〜/イキシア開花
三年半ほど前、我が家の新築祝いの飾りにと、友人が抱えてきた枝垂れ柳。後に聞いた話によると、人目を盗んで柳川“お春”から失敬してきたという由緒正しい柳。カメに挿しといたら根が出てきたので庭に植えたところ、4mを越すほどに大きく、美しく育った。
今日は隣の師匠に剪定をしてもらったのだが、庭木なので成長を止めるとかでなんとも情けない姿になった(2.5m)。きれいだったのに、なんだか、先行き不安。
切り落とした太い枝や細い枝が相当量ある。さて、何を作ろうか…。
●4月15日(木) 晴れ時々曇り/柳のトレリス…?
剪定で切り落とした柳でいつか道具入れを作りたい。タオルハンガーや壁掛けのトレリス…などと考えつつ、柳を友人のトラックに積み込む。今年のように大量に切ることは滅多にないので惜しいけれど、今年は時間がない。それでも未練で篭を編む分と大きなものをいくつか残した。今日はトレリスに挑戦。妙なものができた、、、。
●4月16日(金) 晴れ/ラベンダーの植替え/ツツジ(淀川)開花
じきにモグラにでこぼこにされると分かっていながらも、ハーブ並木をひたすら耕した。やがて、モグラと追っかけッこの日々が始る。
今日はラベンダーを三本移植。レンガで土止めをしながらの作業なので、なかなかはかどらない。あと七本移植の予定。
●4月17日(土) 雨/なんだろ?/ペチュニア開花
雨の合間に庭へ出て哀しい柳を見ていたら、おっ、なにかある。なんだろ?何かの巣?どうやって作ってるんだろ?何か入ってるのかな?
いろんなところにいろんな生き物たちの足跡がある。ナメクジの足跡だけは御免だけど、去年はモズが柳の枝にムカデを刺していた。木に刺して食料を保管するらしく、カニを刺すこともあるという。モズって力持ちなんだ!と感心した。そういえば昨日、腐葉土の袋の中で冬眠していた蛙がいた。春なのに、まだ寝てんのかな?
●4月19日(日) 雨/おタキさん最終情報
腹が立つほど雨ばかり。することもなく、今日は一日柳の篭造り。軒下で篭を編みながら、いつもならその辺でおタキさんが枝を引っ張っていたりしそうなのに…と思った。昨日本屋で立ち読みしたところによると、ジョウビタキは冬の間日本の各地(?)に渡って、単独で過ごすらしい。
春になるということはおタキさんが居なくなるということでもあったんだ…。無事に旅を終えて、冬になったらまた紋付姿で遊びに来てくれるといいが。
●4月20日(月) 雨のち晴れ/末は芸術家…?/ライラック開花
雨続きで庭に出られず、先日の剪定で残った枝垂れ柳のながーい枝と格闘しながら、篭なんぞを作った。雨だし、寒いし、で、玄関間に新聞紙を敷き詰めてせっせと編みながら、将来は個展でも…と悦に入っていた。すると姑がきて、「まーた子供ンごとォ、とっ散らかして遊んでェ、、、」ですと。
未来の芸術家は、いきなりその辺のワンパク坊主に早変わり。
でも好きなだけ編んで、散らかした分は姑がまるで全自動掃除機のように周りをぐるぐると廻りながら片付けてくれて、Oh, ラッキー!な一日。
●4月22日(木) 曇りのち雨/一雨ごとに…ゲッ!/萩開花
暖かくなってハーブたちはぐんぐん伸びている。だけど、それに負けじと雑草たちの勢いにも凄まじいものがある。特に隣の空き地から土中深く地下茎を伸ばしてくるヨモギとカズラ。一雨ごとにハーブの木立が侵食されて行く。空き地に目をやれば、絶望的なほどにヨモギとカズラとキリン草…!!
雨の前にはチョコッと顔を出していたヨモギ、今日はまるで「エルダーの根締めでございます」とばかりに元気良く、こんもりと繁っている。月桂樹の根元ではタケノコのようにそこここにカズラが首をもたげている。「来るなー!」と叫んでみても聞いてはくれないし、除草剤もあまり役に立たない。やがてはモグラも登場するし、あぁ、恐ろしい季節が始まる。
●4月23日(金) 晴れ/猫とレモングラス/山ツツジ開花
「さぁ、はやくラベンダーの移植を済ませて、種まきして、肥料も…」などと考えながら、座り込んで柳の篭ばかり編みながら三日が過ぎた。楽しいことばかり優先させてしまうこの性格、なんとかならないものか。明日からは気を入れ替えて…!
近頃妙な発見もした。我が家の猫(生き物の方)はキャットニップには見向きもしなくなり、この頃はもっぱらレモングラスがお気に入り。バリバリ食べて、悩みの便秘も治ったようだ。本には便秘に効くとは書いてないが、調べてみる価値はあるかも。
●4月24日(土) 晴れ/THE
雑草!!!
イングリッシュラベンダーの移植も残り4本。花壇はレンガで仕切りをして、見違えるように出来上がりつつある。がまずみもラベンダーもまだ小さいので、今年は間にシトラスマリーゴールド(発芽待ち)を植える予定。
問題はTHE 雑草“ヨモギ”。ずいぶん除草したのだが、小さなラベンダーたちの向こうに覆いかぶさるように迫りつつある。放っておけば地下茎を伸ばしてきて、花壇の中にニョキッと顔を出してくる。さて、どう闘うか…?<参照写真:3月20日>あまり役に立たない。やがてはモグラも登場するし、あぁ、恐ろしい季節が始まる。
●4月25日(日) 晴れ/憎っくき根っこを追え!!
ラベンダーの移植も残りあと3本!と思ったところで、ン?あれは何?土の中のあちこちから潜望鏡のように首をもたげたそれは、あ〜、カズラだーっ。ついに出た“THE
雑草No1!”。深さ30cmのあたりを直径5mm〜1cmの根が花壇を縦断しているーっ!
放っておけばぐんぐん拡がってぐんぐん伸びて、木までもぐるぐる巻きにしてしまう。去年もナンカ変だなぁとよーく見たら、レモンユーカリが見事に縛り上げられてバンザイしていた。
潜望鏡ひとつを掘って根をみつけては掘りながら芋づる式に根を追って行く。潜望鏡が一つ、二つと掘り上げられていくが、根はところどころで三方に別れていく…。しかも、レモンユーカリや月桂樹の根っこの中にまで入り込んでいて、そこは取れない。暗くなるまでカズラの根を追い続け、疲労心頭。今日の最長根っこ2m45cm。
●4月26日(月) 晴れ/ライラックがぁ〜、轢き逃げだーーー!
いつものようにワイワイとお昼御飯を食べていたら、突然義母が「ライラックス(?)が無い!」と叫んだ。見てみると、居ない…?慌てて飛び出してみると、ナント、90cmにも満たないのにようやく花を付けたばかりのライラックが、地面から30度の角度に倒れ、息も絶え絶え!花壇には二つ並んだタイヤの跡、トラックの轢き逃げだっ!
午後ずっと張り込みを続け、犯人を逮捕。隣の造成工事現場の関係車両。謝ってはもらっものの、許してはあげたものの、今だショック状態。可哀相なライラック。少ない枝は折れ、花は潰され葉っぱは踏まれ、添え木でなんとか立たせて土を入れ、濃いめのメネデールをたっぷり与えたら少しは楽になったようにも見えるが…。
●4月27日(火) 晴れ/おかしなトカゲ
ハーブ並木の地下はカズラの天国(涙)。昨日ついに除草剤(土に影響がないもの)を使ったのだが、今日見るとまだピンピンしている。恐るべし、雑草の力。
今日は芝生のうえで人なつっこい(?)トカゲと遭遇。デジカメを持っていたのでそっと近寄り、20cmの近接撮影に挑戦。逃げない!枯れ葉が顔を隠しているのでそっと取り除いても逃げない(指が頭に触れそうだった)!残念ながら、デジカメは電池切れ。
しばらく観察したが動かないので、触ってみた。逃げない!気を良くして、バァーっと顔を正面から近付けたら、突如、慌てふためいて一目散に逃げ出した。恥ずかしながら私も驚いて飛び上がった。漫画のような奇妙な体験であった。
●4月28日(水) 曇りのち晴れ/がまずみの花壇(ハーブ並木)完成!
ついに完成!嬉しーい!所要期間は一ヶ月半。といっても、雨、仕事、遊びの日、浮気(他の花壇の作業)が相当日数含まれるが。
がまずみの花壇は6本のがまずみと2本のマグノリアの並木になる予定(今は平均身長50cm…)。間にはモグラ除けの(?)彼岸花とイングリッシュラベンダー。ラベンダーはまだ小苗なので、淋しい部分にはMe教授から直々に送っていただいたバジル8種とシトラスマリーゴールドの種をまいた。バジルとラベンダーでは水やりがかなり違うが、ラベンダーは移植したばかりなので今年はなんとか大丈夫だろう。
あとは耕しついでに除草したヨモギとカズラの根が残っていないこと、モグラが本当に彼岸花を嫌ってくれることを願うのみ。ハーブ並木に幸あれ!
●4月27日(木) 晴れ/カズラを追って、追って、海へ
午後からがまずみの花壇でみつけたカズラの根を掘り上げながら追っていく。ハーブ並木を通り越し、ラベンダー(サファイアブルー)の花壇も過ぎ、エルダーの花壇まで延々と7m。これが他にもあるはずだと思うと気が遠くなりそう…。見上げると久々に大きな夕日が沈もうとしている。
●4月30日(金) 晴れ/有田陶器市へ
4月初めの桜陶祭は桜と雪柳が見頃だったが、今回は何処を見てもツツジとコデマリが満開。陶器市はかなりの人出で大賑わい。昨年まで「このガーデニングブームにどうして植木鉢を作らないのだろう?」と思っていたら、今年は何処を見ても新作の植木鉢。カワイイものからシブイものまで陶器で、磁器でと多種多様。だが、いまいち高い!
陶器市のもう一つの楽しみは他所様のお庭を拝見できること。期間虫は通りのすべての店や家はもちろん、庭までが会場に使われる。今回も素敵な庭をいくつか見つけた。来年がまた楽しみ。
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