海と空と針槐 > RITZの闘う猫車 > このページ


RITZの闘う猫車

登場する仲間たち


●3月1日 晴れ/今日も一日猫車大活躍!/「野菜畑」造り続行中
日がな一日、愛車猫車で野菜畑へ土運び。腰が痛くなってそろそろ止めようかという夕暮れ時、近くの造成工事をしている庭いじりが趣味のお兄さんがやってきて「手伝っちゃろかい」と一言。小躍りしている私を振り向きもせずに“ユンボ”に乗ってきて、あっという間に畑に山盛り土を入れ,感謝。
颯爽と去っていくお兄さんの後ろ姿、目の前の畑には憧れの土の山。土運びとはしばしの別れ、私はなんて幸せ者なんだろう!あのお兄さんが初めて庭を覗きに来たあの夏の日、自慢の紫蘇ジュースをご馳走しておいて良かった!
が、しかし、入れなくて良いと言ったところにまで入れてくれたものだから、しかも山盛りだから、耕しようがなくなってしまった!!折角フカフカに耕した土の上には置きたくないし…。ここでスケジュールの変更だ。まず、土を減らさなくては!!!畑の完成はいつのことになるんだろう。でも、なんて欲張りな悩み。


●3月2日 晴れて春日和/土減らし
山茶花の花壇(茶庭)とエルダーの花壇(ハーブの並木)で植込み
土減らしのため愛車猫車で土を運び上げ、雨で土の沈んだ山茶花の庭へ。するとどうしても待ち切れなくなって、ついに主役の山茶花を移植。周りには朝霧草、玉しゃじん、姫シャガ、実家の母が持ち込んだ名も知らぬかわいい茶花を植え込んだ。ここにはピートモスたっぷりと山砂を…しまった!入れるの忘れたー。苦ー。
ここは日当りも良く、夏場にはしだれ柳の葉陰になるので山草には適した環境(山砂が入っていればもっと良い)だと思う。ちいさな和風の庭の完成。
次はエルダーの花壇へ。すでに止まらずまたもや移植。腐葉土や鶏糞、油かす、石灰を混ぜ込んだ土もそろそろ馴染んできた頃。水を好むエルダーの根元にはビオラをたくさん、暑くなってもエルダーの葉陰で元気に咲きそうだ。
一段上の花壇にはイングリッシュ・ラベンダーを3株、ここには日向土もたっぷりと混ぜ込んで、水はけを良くしてある。石灰も入れたし、よし、抜かり無し。ラベンダーはまだ小苗だから、間に道路に顔を出したペチュニア(だと思う)を移植。垂れ下がってたくさん花を付けるから高さのある石の花壇には映えそう。
といってもどれもまだ小さな苗ばかり。今はまだ閑散として、エルダーだけがそびえ立っている。


●3月3日 晴れたり曇ったり/おタキさん、行方不明!/「小鳥たちの庭」と「ハーブの並木」で移植
まるで初夏のような暖かさ。今日も夕方前から土減らし。ずーっと辛抱していたにもかかわらず、一旦移植を始めたら止まらない。すこし不安は残るが…。
まずはハーブの並木の桃の木の根元に土と腐葉土、肥料を入れて耕し、小鳥たちの庭の木陰で日照不足だったラベンダー(スーパーサファイアブルー)を移植。次に小鳥たちの庭のラベンダーのあとを耕して、友人から貰ったアンチューサ(アルカネット)を定植。アンチューサは半日陰を好むから居心地は良いと思う。さて、どんなハーブなんだろう。
小鳥たちの庭ではおタキさんもよく遊んでいる。そういえばこの二三日、おタキさんを見かけない。恋人でもできたか?


●3月4日 雨/雨の日は通販カタログチェック、ラディッシュが発芽ー!
植えてから一週間。去年の残り種だったのになんてお利口なラディッシュ。やはり、種は冷蔵庫で保管するべきだ。正解!ラディッシュの双葉をジーッと見ていると、貝われ大根に似ている。さすが大根!?
出来上がった庭を想像しながらカタログを眺めるのは楽しい。一昨年はハーブや山草、去年は木の苗と球根をたくさん買って植えた。でも、今年は控えよう。庭ではそれぞれがどんどん大きくなって、そろそろ株分けするものも多い。庭で採れたり、いただいたりした種もたくさんあるし、そろそろ近所の師匠達が野菜や花の苗を持ち込む時期…。だけど、茶庭にヤブイチゲだけは、うーん、風鈴オダマキも欲しいなぁ。それと…


●3月5日 雨のちくもり/沈丁花の香りと恐怖の記憶?/白花沈丁花開花
班入りの桃花沈丁花に10日ほど遅れて白花沈丁花も開花。共に身長は25cm.しかないが、香りだけは一人前。特に今日のような雨あがりには玄関の辺り一面の芳しい香りに顔がほころぶ。
子供の頃、登校路に沈丁花を植えている家があった。小学校三年だったかな。雨あがり、甘い匂いに思わず立ち止まって匂いの出所を探した。昔から鼻だけは良かった。気がついたらよその家の庭で、貪るように花の香りを嗅いでいた。昔から、夢中になるとなにもかも忘れる方だった。オジサンにどやされて、逃げて帰った。
まだ、花の名前も知らない頃の、恐い思い出だった。今なら笑えるが…。いや、今ならやり返すかもしれない。「子供を怯えさせるんじゃないっ!」とか。
今日もおタキさんの姿は見えず。花より団子で、うちより良い餌場をみつけたのか?


●3月6日 晴れ/私はチルチルそれともミチル?
/「野菜畑」一部完成 植込み/匂いすみれ,紫花クロッカス,忘れな草開花
野菜畑にネギ、高菜、新種のレタスを植付け。すべて隣の師匠からの戴き物。小松菜の種もまいた。沈丁花の開花で「幼い木達の庭」から玄関にかけては芳しい香りに包まれ始めた。でも、香り立つのはまだまだこれから。匂いすみれが開花し始めたのだから…。
ハーブMLで匂いすみれ=スウィートバイオレットという可能性が出てきた。探し続けていたスウィートバイオレット、もしや君はこの庭にいたのか?これじゃまるで青い鳥?
鳥といえば、おタキさんは今日も来なかった。野鳥の会の友人によるとジョウビタキはそろそろどこかへ渡っていく時期ではないかという。もぅ来ないのだろうか、また帰ってくるのだろうか。


●3月7日 雨/おかえりー、おタキさん/銀葉ミモザ開花
雨の合間のつかの間の晴れ間、近くで聞き慣れた鳴き声。窓の外を見ると、姫しゃらの枝におタキさん。家族全員、妙にはしゃぐ。渡りはまだだったんだ。おタキさんは夕方近くまで、まるで点検でもするように野菜畑を歩きまわったり、庭のテーブルで鳴いたりしていた。「呼んでるよ」と母が言いにきた???
深夜、ハーブMLで匂いすみれ=スウィートバイオレットと判明。私はスウィートバイオレットを探しながら育てていたのか?なんだか、間抜け…。


●3月8日 曇り時々晴れ/カエルが出てきてコンニチワ
今日は一日野菜畑を掘り起こして大きめの石を取り出すという、単純この上ない仕事をしていた。というのも、久しぶりにおタキさんがすぐ近くで遊んで(見張って?)いたから。石をポイポイとほお放り出しながら盗み見したところ、おタキさん、どうやら先日まいた小松菜やホウレン草の種を食べていたようだ。単純作業に明け暮れたが、「お傍にいられて幸せ!」という気分だった。
「お休みのとろ…」はカエル。最近、土を掘り返していると冬眠中のカエルやコオロギが飛び出してくることが多い。夏の雨あがりにグエグエ・オペラを聞かせてくれるカエルたち。飛び出してすぐはどうやら寝惚けているらしく、動かない。背中を摩っても、足を引っ張っても、手の平に載せてもクタッとして動かない。でもいつも、カメラは間に合わない。


●3月10日 雨のち曇り/プランターにもミミズさん/ホーレンソウ発芽
去年から土造りをしておいた大形プランターを耕しているとミミズ登場。一体、どうやって入り込んだのか。土は新しいものを使っているし、突如発生する訳でもあるまいに…。ミミズの卵が何かに入っていたとか、でもミミズの卵なんて…?
バカなこと考えながら種まき続行。今日はサラダバーネット、ロケット、マーシュ(コーンサラダ)、アンディーブ。


●3月11日 曇り/ラベンダーの隣は大根!?
師匠達の持ち込み開始…!眼を見張るほどの巨大大根や野菜の他に可憐な大根の花(花だけの大根?)と班入りツワブキ、名前を忘れられた花、クリスマスローズ。植え込みの為にスケジュールは狂ったが嬉しいものばかり。それにしても、ラベンダーの横に大根の花を植えるというのは私だけかもしれない…。


●3月12日 曇り/茶庭で四苦八苦/雪柳咲揃う
どよーんと暗い日が続き写真が撮れない。しかも寒い。春は何処へいったー?でも、ウグイスの初鳴きを聞いたし、6cmくらいの“スズメの学校”も見た。
午後から寒風の中、狭い茶庭で長い(!)手足を折り畳んで作業。去年の春に植え込みまでは済ませたものの、足下には分厚い踏み石をゴロゴロと置いたままでヨタること数回。
新しく作った花壇の土は一年でかなり沈む。ネコは入れないのでバケツで土を運ぶ。ここには肥料を嫌うものを結構植えるので腐葉土と山砂だけを入れて耕した。旺盛なホトトギスに圧されて育ち切れなかったワレモコウを肥料無しで移植。昨日の残りの班入りツワブキを肥料有りで植え込んだ。あぁ、ややこしい!


●3月15日3:05am. 雨・雨・強風/やっぱり逃げたおタキさん
一日種まき三昧!のつもりが、今の時期のものはほぼまき尽くしていた。ロベリアだけをまく。ワタの里親さんからいただいた微少の種、元気に芽を出せよー!!
することも無く掃除でもしていたら(?)おタキさんが遊びにきた。掃除機をデジカメに持ち替え、コソ泥のように部屋中を歩き廻り写真を撮ったが、没ばかり。庭ではあんなに近くまで来るのに、部屋の中にいるとちょっとした気配ですぐ逃げる。
「同じだぞー」と叫んだら、やっぱり逃げた…。


●3月16日晴れ/ついに“スナメリ”を見た!
まるで初夏のような陽射し。なのに今日は仕事(numachan、仕事がきたぞ!)で庭に出られず、苦悶の一日。で終わると思っていたところ…昼間に遊びにきた近くのペンションオーナーから電話。「来てるヨー、見てみたら-?」
家族全員を召集し庭に出ること約10秒。夕焼けの空にたくさんのカモメ。その下を見ると、スナメリだぁー!! 数頭が波間から時折大きな背中を見せている。ヤッタ!ついに見れた!
ここに引っ越してきたばかりの頃、うちのダンナが巨大な魚が跳ねるのを見たと言う。「鯨かな?」などと冷やかすと、「うーん、そんなに大きくなかったのかも…」と自分自身信じられないといった様子。
その後、近所の師匠たち(熟老)に話すと、夜明けにしか見れない、冬場しか来ないと諸説それぞれ。何度早朝から起き出して毛布かぶってジーッと海を眺めたことか…。
今日、久しぶりにその話題になった時の近くのペンションオーナー(同世代)によると「いつでも見れるよー。魚追って入り込んでくるみたいねぇ」。証しが夕刻の電話。確かに見た。
あぁー、「田舎の海辺」を不動産屋にも頼らずに独り車を走らせて探し廻った日々、スナメリとの遭遇でお釣りがくるほど報われた…。


●3月17日夏日和/大きくなって、天まで届け!
今日は一日中肥料やり。大きな木は数本しかないので寒肥は楽。でも、ちっちゃな木は20cmから2mまでたくさんあるから大変。若木は春先の肥料が肝心だとか。肥料はよく省略する私もこの時期の肥料やりだけは手を抜かない。今は草に埋もれているけれど、いつかはきっと、大きな木になるのだ。(ハンモックが吊れるのは、何年後かな…?)


●3月19日雨/音痴なうぐいす/ムスカリ開花
先週うぐいすの初鳴きを聞いたと思ったら、今日は小鳥たちの庭へ遊びに来た。まだ本格的には鳴かない。今年はどんなメロディーを聞かせてくれることやら。
去年は「ホー、ホケホケ… 」とくり返して笑わせてくれた。九十九島には「ホー、ホケピョン 」と、私の足取りを乱す音痴がいた。練習熱心だったけれど、一人前には成れたかどうか?


●3月20日雨のち曇り/ハーブティーの思わぬ効果…?
最近、近くで石垣を作っている石組職人さんと仲良しになった。私が四苦八苦して作ったエルダーの花壇の石組みは「よー、でけとる」という評価。ハーブティーを知らないというのでたまに蜂蜜入りを御馳走していたら、今日は「セメント残っとるよ」と、仕事のあとに私の花壇作りを手伝ってくれた。ハーブティーには思わぬ効果もあった。
写真にも映らない小さながまずみとマグノリアの並木になる予定の花壇の縁取りが完成!間にはラベンダーを移植する予定。


●3月21日曇り/星空天井のRITZ BAR/花にら開花
今日は一日芝生の手入れ。枯れ葉を掃き集め、伸びすぎた芝を刈り、目土を入れて軽めに肥料をやる。これを始めると「忙しくなるぞ」と実感する。明日いっぱいで終わるかな?退屈な作業だが、夏場の芝生を思い描けば腰も軽くなる。まして、新しい土を入れた芝の上でおタキさんが気持ち良さそうに飛び跳ねているから……。
芝生は放っておいても充分育つ。でも、手をかければかけるだけ美しく、感触もやわらかくなる。寒い時期以外は部屋よりも庭で転がっている方が多い我が家、芝の手入れは欠かせない。遊びに来る友人たちも芝の絨毯の、星空天井のRITZ BARが目当てなのだから。仕事の後はできたての花壇を眺めてご満悦。


●3月25日このところ雨ばかり/2cmのラベンダー!!/都忘れ開花
雨の合間に庭に出たら、こぼれ種から発芽したラベンダーを発見!ちーさな本葉が8枚もあって、ジーッと見ていたら大きな木に見えてきた。たぶんスーパーサファイアブルー。これって結構珍しいことでは…?目を皿のようにして探してみたが、やはり一つだけ。妙に得した気分。


●3月26日また雨/雨垂れと万年青/フォッサギラ・モンテコーラ開花
軒下で万年青の植え替え。雨垂れの音が心地よく、遠退いた春が戻ってきた気配。鉢はすでに窮屈な状態だったのに、新芽がいっぱい。株分けして小苗は茶庭の踏み石の根元ヘ。大株は鉢に戻して水苔を敷き、ふと思い立って島原半島の海岸で拾ってきたきれいな石を置く。仕上がりを雨垂れの下ヘ置き、しばし満悦。
*フォッサギラ・モンテコーラという妙な名の花は“幼い木たちの庭(歩く)”でどうぞ。


●3月29日曇り/リンクページが完成/フリージア開花
フリージアの芳香に誘われて庭へ出てはみたものの、なんだか寒くておっくう。雪の日も重装備で頑張ってたというのに、ナントいうこと!いったん暖かくなって気が弛んでしまったのか、寒ーい。で、リンクページが完成。たまにはいいか……。


●3月31日曇り/万年青のためだけに……
先日の植え替えで余った万年青のためだけに、夏のスケジュールを繰り上げて茶庭の水廻りを修復。また壊れないように、今回は石をセメントで固定。セメントが外側から見えないようにするために一苦労。でも、なんとか出来上がって、乾燥待ち。
あとは玉砂利を敷き詰めるだけで茶庭は完成。こうなると完成させたくなってしまう。ウーーーーと悩みつつ、多分やってしまうのだ、私は。


戻る 次へ