●9月1日(金) 曇時々雨/iBook争奪戦
我が家に仲間入りしたiBookは業務用に買ったものなのだけど、買うまでの期間、RITZは極力興味のない振りを貫いた。独占する!と思われるからだ。以前、やはり仕事用と称してGONZOがPower
Bookを買った時にもGONZOはすぐに飽きてしまい、たちまちRITZの専有になった。それでも壊れるまでの七年間は頑張ってよく働いてくれたと思う。確かに庭に持ち出して泥だらけの手で触ったことはたまにあるが、その頃にはすでに庭用のデータブックと化していたのだから仕方がない。それに独占するもなにも、GONZOは見向きもしなかったのだ。なのに…。。
いずれにしてもiBookは我が家にやってきた。そして今日、「い〜っつもお古ばっかー!」という一声と共に、今、iBookは私に側にある。。ふっふっふ。。。そう言えば、Power
Bookは菊の字のワープロ練習用にも使っていたのだった。壊れてからそのままになっていたけど、今度は菊の字にインターネットを教えてみようかな。。でも、また濡れ雑巾でゴシゴシやられるのも問題かも…。。。
●9月2日(木) 晴/ピオと針槐
9月に入って、日中の暑さは相変わらずひどいが、朝夕はめっきり冷え込むようになった。海辺なので、窓を開けたままにしておくと朝は寒くて目が覚める。夜には星空が冴え渡る程に美しい。星座だけでなく、どことなく夏の夜空とは違うのだ。蚊も急に少なくなって、この頃から夜は庭で過ごすことが多くなる。
今夜は、先日撮影用に出したままだった父の遺品の船用のランプを灯けてみた。私が磨き上げて、配線を修理して電球を代えて、見事に蘇ったランプを針槐の根元に置いていたのだ。すると、針槐の梢でバサバサと音がした。思わずGONZOと目を合わせ、ランプを消してしばらくしてまた灯けてみた。バサバサ。どうやら針槐で眠っているスズメがいるらしい。。
今夜は先日尻尾が切れた赤ちゃんヤモリがリビングの網戸で元気にしているところもみつけた。切れたところから新しい尻尾が生え始めていた。ごめんねと言いながらたまにランプを灯けたり消したり、スズメの身じろぎに耳を澄ませ、ピオだったらいいね・・・といつになくしんみりと、でもニコニコとバーボンを酌み交わす夫婦であった。
●9月3日(日) 晴時々曇のち雨/きっと幸せな針槐
夕方、雨が降り出す前にとようやく芝生に肥料を蒔いた。やがて針槐の根元あたりに来ると、やたらスズメ達が騒ぐ。離れて見ていると、屋根の上で騒いでいたスズメ達が一斉に針槐に止まる。すでに日が暮れ始めているというのに、一向に巣に戻る気配がない。そして、肥料を蒔き終える頃にはたくさんのスズメが針槐に止まったまま。。やがて、しとしとと雨が降り出して、それでもスズメ達は動こうとしなかった。
見上げる程に大きく育った針槐は昼にスズメ達の遊び場となり、夜には数十羽というスズメ達をその懐に抱えて寝ているのだ。多すぎて、動きも早くてみつけられないが、この中にピオがいると信じることにしよう!そして、近くきっと会えると信じることにしよう!
●9月4日(月) 晴/初秋
9月に入って朝夕めっきり涼しくなった。え!? こんなだったっけ?と思う程。海辺の我が家ではすでに窓を開け放しては眠れない。朝方はかなり冷え込む、でも、これが昼となるとまだまだ「夏」である。ネットでいろんな掲示板を訪ねる度に、早くも庭に精を出してる方達を羨ましく思う。そして、秋が長いのだから…と自分を慰める。でも、この気温の差はたっぷりの夜露、朝露を生み出し、暑い夏に疲れた植物を癒し、休眠していた植物たちの眠りを覚ますのだ。頑張っても、頑張っても、自然の力にはかなわない。。せめて、鉢植のものに肥料でもあげることにしよう。。。
それにしても、植物ってのは強そうで弱く、弱そうで強い。一番の悲しみは二年半育てたオリーブが一本枯れたこと。嬉しいのは春に双葉移植して、スズメッ子達の世話に追われて狭いポットに置き去りにされていた唐辛子や綿、スター・フラワーたち。ごく最近地植えしたにもかかわらず実を付け始めたり、綿が花を咲かせそうなこと。成長が遅れた分、子孫を残すことに余念がないのかもしれないが…。夕方、せっせと水やりをしながら、二年前に綿の種を送った里親さん達に思いを馳せた。
●9月6日早朝(水) 晴でしょ/今日は良い日だ!
ろくろ首になる程待ち焦がれたメールが届いた。他にも心に響くメールが幾つか届いた。そして、深夜の報告によると、奥様が妊娠してからネットでずっとそのつぶやきを聞いていたパパ見習いが、ついに新米パパになった。またまたその子のハンサムなこと!う〜ん、今日は良い一日になりそうだ。。
●9月6日(水) 晴でした/ますます良い日だ!
久しぶりにお友達と電話で1時間近くも喋ってしまった。お友達…と言っても、ネットのお友達。。それがふとしたことから会えることになって、いつの間にか電話で話すことに。。ネット関連で知り合うとなんだかんだ、あーだのこーだの、あまり良く言われることがないようだが、私にとっては実りが確実に多い!得てして外見から入るより、中身の勝負ができる世界かもしれないと可能性に期待してしまう今日この頃である。。文章だけでも人は見えるものだ。。。
近く、やはりネット友達のイオークも遊びに来る。今度は相棒も一緒らしい。イオークの相棒ならチューバッカ…?いや、まさかジャバ・ザ・ハット。。え!?
ハン・ソロですって。。。
●9月8日(金) 曇のち雨/初秋の庭
スズメッ子が落ちてくると庭が荒れる。その荒れ具合が最も目立ってくるのはこの季節だ。オリーブが一本枯れ、小鳥達の庭の山帽子、姫しゃらも完璧水不足で元気がない。ドックローズはいつの間にか丸裸になっており、鉢物も幾つか枯れた。でも、一番ダメージを食らうのは芝生。芝刈りや施肥が一番必要な時期にほったらかしていて、傷むのも無理はない。来週は友人が庭を撮影に使わせてくれと言っていたのだが、それを待っていたのでは元の木阿弥。昨日今日と刈り上げて、今日は傷んだ部分に季節外れの目土を薄く入れた。友人は酒でもてなそう。。。
明日は雨との予報なので、夕暮れの頃、山盛にたまった草を焼いて草木灰を作ろうと始めたものの、にわかに土砂降りになり、濡れ鼠になってしまった。でも、覚悟してしまうと結構気持ちの良いもので、家に戻った時には絞ったシャツやパンツからジャーッと水が流れ落ちた。なんとなく、快感。。。
●9月10日(日) 曇/月夜の誘惑
中秋の名月まであと数日というところだが、早くも月明かりが眩しい程の誘惑の手を伸ばしてきた。昼間の曇り空からは考えられない程、電気もいらないくらいの明るさだ。少し欠けてはいるものの美しい月に誘われて庭に出て、バーボンなど酌み交わしながら月を眺める。自然の織り成す美しい景色の中にいると、言葉が次々に溢れてくる。たまには詩人にでもなってみるか。。。
●9月11日(月) 晴時々曇/荒野の大作戦再開!
ピオやディーディーと楽しく過ごした夏、その後も草取りはしたはずなのに、雑草の勢いは凄い!ディーディーのお墓の目印アジサイは雑草に覆われて見えない。いや、空き地中が丈高い雑草に覆われているのだ。しばらく曇空が続くらしいので、今日から草取りを始めることにした。。
が、しかし、空き地は広い!山頭火ではないけれど、分け入っても分け入っても薮。たぶん、全部終わった頃には始めに取った辺りが緑に覆われているのかも…。。いやいや、いつかきっと素敵なボーダーガーデンになる日を夢見て、いざ、前進!!!
●9月13日(水) 雨/長続き大作戦その1
昨日の私。雑草の中に埋もれて、抜いても抜いてもきれいになった実感がない。。ふと立ち上がり、何か良い方法はないものか…と、閃いた!あっちもこっちもと手を拡げず、一目散に海に向かって突き進む。。帰りは距離を置いて、一目散に我が家へ向かう。しばらくして見渡すと、おおっ、雑草のストライプ!でも・・・それはまるで・・・麦畑。とほほ。。。
今日の私。雨の中、仕事に出かける前にちょいと車を止めて、昨日の成果は?・・・愕然。昨夜の雨と風に煽られて、ストライプは右に左に拡がって、ただの野原に戻っていた。。風通しを良くしてやっただけだったかもしれない。。これじゃ却って元気に育ってしまう。とほほ。。。
●9月15日(金) 曇のち台風/連休満喫
昨日は実家の母と姉、叔母も一緒に島原半島の小浜温泉へ。2年ぶりの家族旅行であったが、出合い頭の叔母の「聞いてぇ〜」に始まる愚痴愚痴モード。これはいかん…と、これまで案内したことのない旧道の海沿いの細道に御案内。地元の人しか知らないような細く暗いトンネルや木々のトンネルに皆大喜び。叔母の笑顔が見えたところでタイミングよく温泉へ到着。
小浜の塩湯は体を暖め日頃の疲れや腰の痛みを癒してくれる。まばらな小雨と心地よい風の中、露天風呂のにのんびり浸かって大満足。さらに水を飲ませてもらえなかった母も叔母も小生ビールをぺろりと空けて、美味しい夕食に御満悦。頬を真っ赤にしてよく喋り、よく笑い、すぐに轟沈。残された姉妹はムフフと2次会に突入。。
15日早朝、雀にも負けず賑やかな年寄りに起こされ、重い頭を引きずって温泉へ。たっぷりと朝食をとった後、本来の目的である法事に赴いた。自称ナビ役の年寄り二人はあっちだこっちよとパワー全開、二日酔い気味の姉と寝不足の私は耳を塞ぎたい思い。たっぷり余裕を持って出発し、ギリギリに到着。。でも、待っていたのは久しぶりに会う顔、顔、顔。子供の頃から家族のように育ってきた従兄弟達はちょっと太っていたり、髪が白くなったり薄くなったり、後の宴会を楽しみにお経を子守唄に一眠り。。
今回の法事は祖祖母の五十年忌、祖母の三十三年忌、叔母の七年忌。祖祖父母はどちらも再婚で、祖祖母は娘を残して嫁いで来たという。二人の間に子供はできず、祖祖父の息子が成人した時に祖祖母が残してきた娘を嫁にとることになった。祝儀の席で祖祖母も祖母も泣いてばかりいたという。そして、最初に生まれたのが今回七年忌を迎えた叔母なのだそうだ。
・・・と、こんな話を法事の後の宴会の席で聞いた。久々の再開に盛り上がって大騒ぎをしていた従兄弟9名は静かに耳を傾け、母娘三代の年忌がこうして重なったことになんだか不思議な感動を覚えた。「だから俺達12人はこんなに仲が良いんだ」「遠隔地三人組は損したよね」などと笑い合ったりした。私は、居眠りなどしてた自分の不謹慎さにちょっと反省、姉貴は二日酔いを反省していた。
●9月16日(土) 雨時々曇時々晴/オリンピックにハマる
ついにオリンピックが始まった。夜のダイジェストで観るようにしないと、ハマってしまうぞぉ…などと言ってたくせに初日からずっぽりとハマってしまった。。。今日は男子体操の予選突破に胸を撫で下ろし、柔道では柔ちゃんと野村君の金メダルにもらい泣き。。もちろん、夜のダイジェストも全部観た。困った〜!なんだか目が離せなくなりそうだ。。。
●9月17日(日) 晴/レモンユーカリ逝く!
16日に付近を通過した台風の煽りで、昨夜はひどい風だった。。が、大したことはなかったと気にもしていなかったのだが・・・今朝、寝室から見える景色がなんだか変。。よくよく見てみると、ナント!レモンユーカリが根元からぼっきりと折れていた(涙).。残っているのは根のみ。移植を嫌うことで有名なレモンユーカリ、はたして新しく茎が出てくるのか…!?
念のために根っこが少し付いた茎の部分も70cm程切って水に浸けてみてはいるが・・・。。あぁ、測ってみると6m50cmにもなっていた。。。我が家に来た3年前には30cmだったのに・・・。
●9月20日(水) 晴/ご褒美だ!
気が付くと、テレビの番組表に合わせた日々が始まっていた。。これだけは見逃せない男子体操、サッカー、野球。気になる柔道、ついついのめり込んでしまう競泳、おやまぁ、ソフトボールが四連勝ですと…!?
と時差の少ないことが私にとっては災いになっているのかも。。。で、仕事も庭いじりも諦めて没頭することにした。四年に一度のことだもの。。。御褒美だ。>って何の?
でも、オリンピックってやっぱり素晴らしい!オリンピックに来て初めて見た50mプールで完泳したギアナの競泳代表、クールな顔で勝ち進んで、勝った途端に礼も忘れてコーチに抱き着いた柔道選手の姿は、目前のメダルに邁進する選手たちと同様に素晴らしい。これからもまだまだたくさんの感動が待っているのだろうと思うとわくわくしてしまう。
まだまだ見たい競技が山盛だ。美人が多い高飛び込みと新体操は見逃せない。テニスも馬術も、マラソンも、おっと、陸上もあるんだ・・・と、溜まりつつある仕事を横目に夢はふくらみ、テレビに齧り付く日がまだしばらくは続くのだろう。大事な仕事の資料がいまだ届かないのが、今の私には幸運でもある。。。
●9月25日(月) 晴/すずめの贈り物
2泊3日で楽しいお客がやってきて、あっという間に時間が過ぎた。呑みっぱなし、食べっぱなしの三日間、満天の星空の下で熱く語り合ったり笑い転げたり、笑い皺と共にたくさんの思い出が刻み込まれた。そして、今回はちいさな特別客が一緒だった。
飛行機で空を旅してきた勇敢なすずめっ子。飛行機を降りてしばらくは緊張した様子だったがすぐに元気を取り戻し、初めての我が家でも臆することなく元気に遊んで、思いきり甘えていた。まさに小さな大物だ。足が悪くて飛び回ることがちょっと苦手だったのだが、2日めにはかなりの長距離を飛んだり、くつろげる場所をみつけてはうたた寝をしたり遊んだりとそれなりに楽しんでくれた様子。私ら夫婦も、久々のすずめの温もり、すずめと過ごす感触を楽しんだ。グッチ婆さんは素知らぬ振りを決め込んでいたが、いなくなった今頃になって探している。。
今回遊びに来た夫婦と知り合ったのは、去年リリースしたすずめのちょんの字がきっかけだった。小さなすずめ、ちゅんちゅかとちょんの字がプレゼントしてくれたこの出会いに感謝。。。
●9月26日(火) 晴/おかえり!おタキさん
24日、まだちゅんちゅかが我が家に逗留していた時、外で鳴く鳥の声に反応して交互に鳴き合っていた。しばらくするとGONZOが「おタキさんじゃないか…」と。客人夫婦共々庭に飛び出して、双眼鏡で確認しようとしたが騒ぎ過ぎたのか失敗。。
今日の夕方、小さな畑の雑草など抜いているとやはり聞き慣れた鳴き声。見ると、お気に入りだったエルダーの枝先におタキさんらしい姿を確認。警戒して近寄ってこないのか、それとも別のジョウビタキなのか。そう言えば、24日に見た時には2羽で一緒にいたような…。いや、ジョウビタキは単独で越冬するはずだが…。ま、いずれにしても時間がたてばわかること。この頃は口実をみつけては荒れ果てた庭から目を背けていたのだが、これで庭仕事に本腰が入ることになるのだろう。庭仕事にはもってこいの気候だし、おタキさんがいるのだし。楽しくなりそうだ!
●9月28日(木) 曇/正直な芝生
昨日、今日と芝生の手入れに精を出した。肝心な時期にピオやディーディーに係っきりだったので今年も少々痛んではいるが、去年程ひどくはないし、見た目は綺麗だ。ここしばらく念入りに手入れした成果だろう。芝生は正直だ。手を入れれば入れただけ、ちゃんと応えてくれるから嬉しい。そろそろ、芝生の手入れもしなくて済む季節になる。芝草を焼く時に、お隣の子供達と一緒に焼き芋をしようか…。なんだか、秋の訪れが早いなぁ。。。
●9月29日(金) 雨/堂々回り
昨夜からしとしとと雨が降っている。久々の雨に庭の植物達は大喜びだろう。今年の9月は雨が少なかったから。そぅ、去年の9月はひどかった。月のうち晴れたのは一週間くらい、台風はくる、雷は直撃する。ちょんの字をリリースして、落ち込んでいた時期でもあった。すずめ達は早くも巣作りに取りかかって、少し小雨になると、雨も構わず巣の材料を運ぶ。。
雨を眺めているといろんなことを思う。思いが連なって、尻取りゲームのように先を急ぐ。そして、ちょんの字は元気でいるのだろうか、ピオの尻尾は生え変わったのだろうか、片足のまま、元気にやっていけてるのだろうか、彼等を外に放して本当に良かったのだろうか、、、思いがここに至ると、堂々巡りになってしまう。。
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