……Robert R MacCammon……
ベストセラー |
スティーブン・キング、ディーン・クーンツに続き、モダンホラー界第三の男と呼ばれているマキャモン。キングやクーンツのように多作ではないですが、発想が豊富で語り口は独創的。ついつい引き込まれ、よく泣かされてもいます。
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NIGHT VISIONS 4:ハードシェル HARD SHELL 1987年出版/ハヤカワ文庫/田中一江=訳/'90,'01年読>関連情報: |
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アンソロジーの名門ダークハーベスト社から出版されナイトヴィジョン全七巻は、序文の顔ぶれだけ見てもにやけてしまうほどの豪華メンバー。従来の「一作品一律何十枚」という制限ではなく、「三万語以内であれば何作でも」という当時にしては画期的な試みで、選び抜かれた作家たちが自由に腕をふるえたこともあり大ヒットした短編集。No.4のタイトルはクーンツの作品名から「ハードシェル」。ディーン・R・クーンツ、エドワード・ブライアント、ロバート・R・マキャモンと欲張りなジョイントが楽しめる。そして、クーンツ目当てで買った私はこの短編集でマキャモンと出会った。 | |
■水の底/1987年作
/ ブラム・ストーカー賞短編部門受賞 夏休みになると、毎年プールでの事故死が続いている。親友をプールに奪い取られた少年がそのプールをじっと見ていると・・・「あれはなんだ?」・・・今となっては昔懐かしいゲルもののホラーだが、今になって読み返してみても素晴らしい短編だと唸ってしまう。夜の中に静まり返ったプール、父親の狂おしいまでの憎しみ、恐怖。超一級のホラー短編だと再度喜ぶ。 ■五番街の奇跡/1987年作 急がなくっちゃ、一刻でも早く……。遅刻出勤の途中、鉛筆売りの男に呼び止められた主人公は時空を超えて別の自分と会いにいくことになる。映画化もされたなかなかテンポの良い短編は、そこはかとなくブラッドベリを思い出させる。最初から最後まで走りっぱなしの主人公にお疲れさん!ほこほこと心暖まるホラーである。 ■ベスト・フレンズ/1987年作 気持ち悪いはずなのに楽しく、恐いはずなのに可笑しい。初めて読んだ頃には少しはゾッとしたのだろうに・・・と、時の流れを感じた。ストーリーは読んでからのお楽しみ! |