海と空と針槐 > ご近所瓦版 > 海辺に佇む美しき廃虚(2/6) | ||
ちいさな岬の秘密基地:東彼杵郡川棚町三越郷 明治19年(1886)、長崎の県北の一寒村であった佐世保浦が軍港に指定され、明治23年(1890)には本格的に港湾施設が整備された。まもなく佐世保海軍工廠が開設され、この後に始まった日清戦争の主力艦隊はこの佐世保海軍基地から発進した。 |
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もの言わぬ遺跡 戦後はそのまま放置されたのか、それとも、なんらかの形で利用されたのか・・・いずれにしても、今は朽ち果てるのを待つばかりの状態でひっそりとここに佇んでいる。 私がこの町に越してきて8年が過ぎたが、これまで地元の方たちの口から魚雷発射試験場の名を聞くことはあっても、それが遺っていることは聞いていなかったように思う。だが、つい最近まで知らなかったものの、私は試験場手前の三越漁港近くにあった漁師さんたちのたまり場の「魚来亭(ぎょらいてい)」という居酒屋に何度か通っていた。今になってその名の由来を納得しつつ、2003年末をもって閉店してしまった「魚来亭」へも思いを馳せてしまう。 |
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