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中尾山遠景←桜陶祭

山間の桜の里、中尾山。波佐見焼400年の歴史の中で古くからやきものの里として栄えたところですが、今では窯元の数も減り、里に点在している煙突の数もずいぶんと減ったそうです。そんな中、里に元気を取り戻そうと始まったのが中尾山の陶器市“桜陶祭”。平成一年から始まって今年で12回目という歴史の浅い陶器市ですが、商業ベースの陶器市と違い、地元の若い作家さんたちと中尾山の住民が協力し合って営まれている、まさに手づくりの陶器市です。長崎に越してきてからというもの、RITZさんの春一番の楽しみになっています。山里の佇まいに陶器と桜、とても贅沢なお祭りです。


陶山神社陶山神社→

里を見下ろす高台にある陶山神社は七分咲の桜に囲まれて、美味しそうなお弁当を拡げたお花見客で賑わっていました。喧噪から逃げ出した近所のお婆ちゃんたちの溜まり場にもなっていました。


中尾川←中尾川

中尾川の流れを挟んで急な斜面に拡がる里。川の両側に窯元が点在します。もちろん、陶器市の間は民家がギャラリーになったり、喫茶店やうどん屋さん、カレー屋さんに変身します。


中尾山交流館交流館→

交流館の二階のギャラリーでは波佐見焼きの歴史などもわかり、各窯元の作品を展示即売しています。喫茶室からの眺めは素晴らしく、陶器市以外の時でもたまに足を運びます。桜陶祭の期間中はお昼に特設テントで「だご汁」がふるまわれるのですが、寝呆助RITZさんはギリギリのところでアウト!でした。よほど悔しそうな顔をしていたのでしょう。「もちっと早よう来んばぁ〜」と地元の方たち声をかけてくださり、「来年は食うぞぉ〜!」と大爆笑。


煙突と桜←窯元の煙突

昔ながらの煙突があちこちに残っています。器もひなたぼっこ窯元の側の路地を抜けると、上薬を塗ったばかりの器を干してありました。ぽかぽかの陽だまりの中でまどろんでいるような器たち。近代的な工場の中ではなく、こうして陽射しの中で作られた器たち。これからどんな人に出会うのでしょう。なんだかここだけ静かな時間が流れているような気がしました。



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