ハーブたちの自己主張
ターメリック/ウコン(英名:Turmeric、和名:ウコン)
ショウガ科クルクマ属の多年草 2000年12月14日撮影/ザルの幅は35cm ウコンの効果的使い方 ウコンの見分け一覧表 |
苗を確実に越冬させることさえできればあとは大した手間もいりません。育て方はショウガと同じですが、植え付け時に病害虫予防のために切り口に木灰を塗っておきます。日当たりたっぷり、水と肥料もたっぷり与えて育てましょう。肥料好きで、ぐんぐん根茎を肥大させます。連作する場合も同じですが、肥料はミネラルの多い有機性の肥料が理想です。鶏粉はアルカリが強すぎて多量の施肥は根腐れの原因となりますのでほどほどに。牛糞の方が合うようですね。
2000年12月15日/根塊の幅は25cm
長崎あたりでは植えっぱなしでも充分に越冬しますし、翌年も元気に育ちますので、何年かは植えっぱなしでも構いません。でも、巨大になることは覚悟しておいてくださいね!掘り上げて保存する場合は丁寧に掘り上げた根塊をしばらく乾かして、根っこや土を落としてから新聞紙にくるみ、屋外の倉庫の風通しの良いところに保存しています。ネットなどで吊るしておくといいですね。ただし、これは長崎の話で、寒い地方では温かい場所に保存するなど、工夫が必要なようです。
クルクマ属の植物はインドやネパールでは神から与えられた聖なる植物として扱われていますが、臨床的にも癌の予防や多くの生活習慣病、活性酸素によって引き起こされる病気など効果のあることが認められてきています。
クルクマ属の種類は50を超え、その種によってそれぞれに効能が違います。なのにきちんとした学術的な分類もされておらず、CMやカタログ、ネットでの紹介など見ていると、その混乱ぶりは素人の私でさえ目にあまるものがあります。とくに紫ウコンや薬ウコンに関しては、調べれば調べるほど、分類、学名ともに混乱しているのが目につきます。種の特定が待たれるところですが、わかる部分だけ自分なりにまとめてみましたので参考にしてみてください。 並外れた効果が話題になって、この頃は健康食品として様々な商品も出回るようになりました。きちんと研究・管理して生産しているところもあれば、ウコンを減らして添加物を増やしたり、他の種のウコンで代用したりと、粗悪品も出回っています。購入する際にはきちんと調べて選びましょう。大事なのは「種類」よりも「品質」です。包装が悪くて褪色することもありますが、効能効果には影響はありません。 ・秋ウコン ・春ウコン ・紫ウコン ・薬ウコン |
通称 | 秋ウコン | 春ウコン | 紫ウコン | クスリウコン |
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正式名 | ウコン | キョウオウ | ガジュツ | クニッツウコン |
英語名 | Turmeric | Wild Turmeric | Zedoary | Xanthorrza |
学名 | Curcuma. longa.L *CurcumaはC.と略 |
C. aromatica Salisbury | C. zedoaria Roscoe | C.xanthorrhiza Roxb? C. Domesteca Valeton? |
原産地 | 熱帯アジア | インド | インド、マレーシア | インドネシア |
切断面 | 橙黄色〜暗赤黄色 | 黄色 | 青灰白 | 濃い赤黄色 |
根茎外皮 | 茶褐色 | 淡黄色〜淡褐色 | 淡黄色〜淡褐色 | 茶褐色 |
葉の状態 | 繊毛が無くツルツル | 裏に繊毛 | 葉の中央は紫 | 周囲が茶っぽくなる |
偽茎 | 緑 | 緑 | 紫 | |
花色 | 白色花弁 紅色のしぼり ふちどりがピンク 8月〜10月開花 |
白色花弁 紅色のしぼり 濃いピンクに見える 2つづつ花をつける 4月〜6月開花 |
白色花弁 紅色のしぼり 淡いピンクに見える 2つづつ花をつける 6月〜8月開花 |
白色 6月〜9月開花 |
味 | 香り良、苦み少 | 辛みより苦みが強い | 辛み、苦み、刺激強 | 昧や香りはよくない |
用途 | 生薬・食用スパイス カレーのルー たくあんの着色料 (防腐効果) ブレンドマスタード サフランの代用 |
主に生薬・健康食品 | 生薬・健康食品 *クルクミンは含まない が、精油の高い効果で薬 用として使用される。胆 汁の分泌促進や殺菌作用 は春・秋ウコンより高い |
生薬・健康食品 *クルクミンの含有量が もっとも 多く、各種の ミネラルも豊富 |
共通効能 | 主成分クルクミンには抗酸化作用があり、胆汁分泌促進作用による肝機能障害の予防 肝機能促進効果があり肝臓病、肝炎、肝硬変、胆道炎、胆石に効果。利尿作用もある 体内の活性酸素(非常に攻撃性の高い悪玉酸素)を除去する作用 胃ガン予防、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃弱など健胃作用 |
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効能 | とくに肝臓に効果 | とくに胃に効果 | とくに胃に効果 | とくに肝臓に効果 |
・抗酸化作用と 有害物質の解毒作用 ・喫煙などによる 有害物質の解毒作用 アルコール性肝炎 アルコール分解促進 コレステロール低下 動脈硬化防止 高脂血症、二日酔い 口内炎 経閉痛・腹痛など |
高血圧、糖尿病、関節炎、腰痛、リュウマチ、肩凝り、便秘、難聴 | |||
胃酸過多、黄疸 腎臓病、脳血栓 心臓病、狭心症 低血圧、結核 滋養強壮、疲労回復 食欲不振、夏ばて 貧血、偏頭痛、傷 座骨神経痛、冷え性 不眠症、耳鳴り 顔のむくみ 眼底出血、ゼンソク 老化防止、痔 蕁麻疹、吹出物 月経痛、生理不順 二日酔いなど 殺菌、抗菌 消炎作用もある |
動脈硬化防止、不整脈、高血糖 パーキンソン病、白内障・緑内障、花粉症 口臭、肥満、肌の若返り、神経痛 消化不良、腹痛、下痢、更年期障害 |
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慢性萎縮性胃炎 アルコール性肝炎 コレステロール低下 腎臓病高脂血症 脳梗塞、心筋梗塞 皮膚病、歯槽膿漏 歯周病改善 冷え性生理不順など 殺菌作用 病原性大腸菌、黄色 ブドウ球菌、コレラ ピロリ菌、チフス菌 等による抗潰瘍 |
抗腫瘍作用、感染症 科学物質中毒 血液浄化、シミ、 湿疹アレルギー 口内炎、ゼンソク 咳止、風邪、解熱 リンパ線炎、去痰 慢性鼻炎老化防止 ねん挫、産後の回復 歯槽膿漏 殺菌作用 ピロリ菌除去 |
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