バナナボーイがやってきた!

……ブラジルバナナ黄輝(こうき)……
ブラジル名:プラッタ・サンタカタリーナ
実がしまって、甘味と酸味を兼ね備えた美味しいバナナだそうです。ぢゅるっ

 

バナナに一目惚れ!

バナナの花「RITZさん、バナナ送ったぞー!わははー。」・・・2001年のある春の日、突如としてこんなメールが舞い込みました。沖縄のお友達からでした。
思えば沖縄に遊びに行った時、一緒に食事したレストランでみつけたバナナの花の、なんと美しかったことでしょう。思わずお店の方にお願いして、写真を撮らせていただきました。生まれて初めて目にしたバナナの花に見愡れて、その可憐さと面白さと奇抜さに腹ぺこなのも忘れてしまいました(ウソ)。「欲しい……」・・・私はきっとヨダレでもたらしそうな顔で見ていたのでしょうね(=^^=)

数日後、待ちに待ったバナナが到着しました。種?実?苗?・・・一体全体どんな形態のものが届くのか見当もつかなかったのですが、開けてびっくり!一抱えもあるウリを縦に四つ割りにしたような、巨大なバナナの元が出てきました。じっくり眺めていると、多分底の方からちっちゃな芽らしきものが顔を出しています。植え方もわからないまま、芽の方向に合わせて植えてみましたが、後日、説明書が届いてから慌てて掘り出し、さらに深い穴を掘って、ご近所の子供達が見守る中、厳かに植え付けました。
ネットで検索しても詳しい植え方などみつからなかったので、新たなバナナフレンドのためにここにメモしておくことにします。育て方についてはパンフレットを引用させていただきました。
又吉薬草園 TEL 098-85-3455/沖縄県豊見城村饒波1100-13


バナナの植え方・育て方
・水はけのよい土地を選んで、40-50cm位の深さに植えます。2本以上植える場合は、3m程間隔を開けて下さい。土地は特に選びません。
■肥料は(堆肥、腐葉土、有機80%など)根付く頃と花が出てきた時に一度ずつ蒔くとよいと思います。
■子供の株が出てきたら、1本か2本いいものだけをたててあとは間引きして下さい。勢力が強く、手入れしている限り何年でも虫は入りません。
■根っこや幹が太くなり、ある程度の風(25m前後)には耐えられますが、台風前には大きな葉を切り落として、風の抵抗を弱めた方がよいでしょう。


バナナボーイに保護者続出

バナナ復活!近所の子供たちが雨の日もせっせと水やりを続け(^^; 、庭守が諦めかけた頃、
「RITZさん、バナナの芽が出とる〜!」
子供たちが飛び込んできました。
荒れ地のバナナがついに発芽していました。ふぅ、根腐れしてるかと思った(汗)。
「ひゃ〜、こんなにちっちゃいのにバナナ?ちっちゃい実がなると?」
「実はどこにつくと?」
「実がなったら、みんなで食べてよかと〜?」
子供たちは早くも心配事が絶えません。芽が出たとなると、私もちょっぴり心配になってきました。長崎辺りまでならギリギリ大丈夫という話だったと聞いていたものの、本当に無事に育ってくれるのだろうか?冬が越えられるのだろうか?
せっかく針槐の庭の仲間になったのだから、いつか美しい花を咲かせ、たわわに実をつけた様子をこのページでレポートできるといいな。頑張れ、バナナボーイ!!!


あれはなんだ・・・?

巨大なバナナの花2002年初夏、越冬できずに枯れてしまったと思っていたバナナから、にょきにょきでっかい葉っぱが伸びていました。地上部が枯れてしまったとはいえ、越冬はできた上、2年めとなると成長の勢いが違うように思えました。でも、花が咲くところまでは漕ぎ着けられるのか……。
バナナの復活に小躍りした子供たちは、一年待たされたせいか、バナナの存在に慣れてしまったのか、新しい遊びをみつけてしまいました。
左の写真のバナナの葉、風で痛んでいる訳ではありません。子供たちが糸のようにほぐして遊んでしまうのです(涙)。

7月、バナナの葉陰にカラスが……?いや、あれはなんだ???近くで見てみると、ごつくて硬い鳥の嘴のようなものが……もしかして花?

8月、庭守が待ち望んだバナナの花の開花です。初咲を記念撮影することになりました。かつて沖縄で見た可憐なバナナの花とは種類が違い、まるで恐竜のトサカのような代物ですが、この珍しい花のおかげで、バナナは再びご近所の脚光を浴び、子供たちの味覚をそそることになりました。しかし、その巨大なこと!
RITZの手は結構大きい方ですが、この花と撮ると華奢に見えてしまいます。バナナの花の大きさが感じていただけるでしょうか?
そして、子供たちが早く、早くと囃し立てるので言われた通りに分厚いサボテンのような花びら(?)を持ち上げてみると・・・ おおお、なんとなんと、ちっちゃナバナナの赤ちゃんです。でも、これから秋に向かうと言うのに・・・大丈夫なのか???

花びらの中にバナナ発見!この地に越してきてやがて8年になろうかという8月下旬、初めて台風が直撃しました。木々もハーブたちも家も、海から吹き付ける潮をかぶり、景色は一面まっ茶色に変わりました。まるで晩秋の景色……いや、晩秋の方がもっと緑が多いでしょう。
念のためにと葉をすかしておいたバナナの葉もすべてぼろぼろになり変色し、秋にはすっかり弱り、冬には地上部は枯れたというより腐ったという状態になりました。哀れバナナ、もうダメなのでしょうか?


2003年春、バナナ復活!!!

2003年6月中旬、再びピンチ!!!
大したことないよとタカを括っていた台風が直撃。台風の規模自体はさほど強くはなかったものの、海側からの強い突風で、被害は昨年の台風よりひどいものになりました。針槐や月桂樹はひどく傾き、揺れに揺れた柳が塀を壊しかけていました。家は塩の結晶まみれ。そしてようやく勢いづいてきたばかりのバナナはまだ柔らかい葉っぱも吹き飛び、その姿は見えません。北部九州に台風が上陸するのは例年では9月以降なのですが、今年はたくさんの台風が直撃しそうです。


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