海と空と針槐 > ご近所瓦版 > 酢蔵開き2 | ||
職人の町大川では緻密な匠の技を楽しむことができます。
大川市榎津の細く入り組んだ古い町並みを歩いていると、いろんな古い看板が歴史を物語っています。その代表的なものが漆屋さんの看板でしょう。酢屋商店でお酢を寝かせる間の蓋になる和紙に塗ったり、雨ざらしになる廊下や壁にに塗る柿渋(かきしぶ)もこの漆屋さんで調達していますが、今では柿渋を造っているところも少ないそうです。店内は、美しい匙や箸などの小物から喉から手が出そうな漆塗りのワイングラスや家具など、思わず「これ・・・なんですか?」と質問したくなるような不思議な品物で溢れています。
|
||
点在する旧家やお寺も蔵開きの時にはギャラリーや展示場に変身します。市の重要文化財に指定されている家屋が多い榎津は、そんな光景がとても絵になります。 |
細い路地を入るとさらに幾重にも分れて、かつての城下町は迷路のよう。路地が好きな私にはたまりません。かつて船道具を造っていた店はその名も「錨屋」。 |