海と空と針槐 > ご近所瓦版 > 海辺に佇む美しき廃虚(6/6) | ||
川棚魚雷艇特攻隊 太平洋戦争の終わり頃の昭和19年、魚雷発射試験場がある三越郷に隣接した小串(おぐし)郷から新谷(しんがえ)郷にかけて、かつて数万人の十代の若者が特攻隊として苛酷な訓練を受けていた「川棚臨時魚雷艇訓練所」が急設された。小さな漁村の町の一角の魚雷艇訓練所には多くの若者が志願して集まり、鉄の不足と油の枯渇で乗る飛行機がなくなった海軍飛行予科練習生も多くやって来たという。
魚雷艇特攻隊で命を落とした方たちを奉る特攻殉国の碑(新谷郷)に今回改めて足を運ぶことになる迄は、私も神風特攻隊の所縁の地なのだと思い込んでいた。そもそも、どうしてこんな田舎の静かな海で? |
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特攻殉国の碑の裏面に書かれた碑文 『昭和十九年 日々悪化する太平洋戦争の戦局を挽回するため日本海軍は臨時魚雷艇訓練所を横須賀からこの地長崎県川棚町小串郷に移し魚雷艇隊の訓練を行った。 *毎年、5月に慰霊祭、8月に献灯祭が行われている。 |
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2004年11月に入って、ちらほらと魚雷発射試験場の取り壊しの声が聞かれるようになりました。
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参考資料 | 川棚町郷土誌(平成十四年 川棚町教育委員会編集 川棚町発行 ) |
関連サイト: |
■Shinkawa
Photo Gallery |
■かわたな
知られざる特攻艇(こども用ページはこちら) 長崎大学の学生さん(取材当時)によるレポートです |
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■特攻殉国の碑(川棚魚雷艇訓練所跡) 長崎大学教育学部 社会科教育学の福田研究室によるレポートです |
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■川棚町のホームページ |