手の温もりと自然との合同作業
まずはパネ・カザレッチョ(カザレッチョは自家製という意味)を作ります。
「優しく」が基本。力でこねるのではなく優しく転がすように……と何度も繰り返すマルゲリータ先生の一連の動作はとてもスムーズで美しく、長年のパン作りとパンに対する愛情を感じさせるほどにとてもやさしいものでした。
「パンは人の手の温もりと、その時々の温度や湿度によって水分を調節して作る自然との合同作業です。」先生たちのパン作りに対する情熱に、参加者も真剣に聞き入っていました。
たたく!たたく!
崎戸島ではハーブに興味を持ったというお年寄りのグループも参加して下さり、急きょ座ってデモを見られるように椅子が置かれました。北村先生の「若い方は立ち見ですよ〜!」という一言に笑い声が上がり、北村先生やシミリ姉妹の素早い、そして細やかな心使いのおかげで会場は和やかな雰囲気に包まれました。
「パネ・カザレッチョは手でこねるだけでなく、麺棒で叩いて作ります。生地は優しく扱いますが、叩く時には思い切りよく、日頃のストレスを全部発散させるくらいの勢いでエイヤッと……」という北村先生の通訳に、会場は再び大爆笑。。
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